アイドル idole(idol)


farsun05
アイドル関連本 idole (idol)
アイドル関連本。以下のものには当たってみました。

AKB48白熱論争』幻冬舎新書 kindle 小林よしのり 宇野常寛 中森明夫 濱野智史
AKB48論』 (幻冬舎単行本)ゴーマニズム宣言SPECIAL kindle 小林よしのり
希望論』2010年代の文化と社会 NHKブックス kindle 宇野 常寛, 濱野 智史
前田敦子はキリストを超えた』〈宗教〉としてのAKB48 (ちくま新書) Kindle 濱野智史
寂しさの力』(新潮新書電子書籍) 中森明夫
濱野さん、地下、行ってみます?』濱野 智史 新潮45eBooklet [Kindle版]
AKB48、被災地へ行く』岩波ジュニア新書 石原真
リーダー論』(講談社AKB48新書) 高橋みなみ(元AKB48 総監督)


乃木坂46物語』集英社・週刊プレイボーイ連載の書籍化
乃木坂46という「希望」』reader 土坂義樹
月刊MdN 2015年 4月号』kindle 乃木坂46 歌と魂を視覚化する物語
「アイドル」の読み方』混乱する「語り」を問う 香月孝史 (青弓社ライブラリー) Kindle版
乃木坂46 真夏の全国ツアー』anan特別編集 公式SPECIAL BOOK 2018年
別冊カドカワ 総力特集 乃木坂46 vol.01 (カドカワムック)
別冊カドカワ 総力特集 乃木坂46 vol.02 (カドカワムック)
別冊カドカワ 総力特集 乃木坂46 vol.03 (カドカワムック)
別冊カドカワ 総力特集 乃木坂46 vol.04 (カドカワムック)


武道館』朝井 リョウ (文春e-book)Kindle版
トラペジウム』高山一実(乃木坂46)KADOKAWA
カムフラージュ』松井玲奈(女優 元SKE48、元乃木坂46)集英社


途中までしか読めていない本。
完全版 山口百恵は菩薩である』著:平岡 正明 編:四方田 犬彦 講談社
「誰にも書けない」アイドル論』(小学館新書)クリス松村 楽天Kobo
資本主義こそが究極の革命である』市場から社会を変えるイノベーターたち 宇野 常寛 PLANETS Kindle本
アイドル国富論―聖子・明菜の時代からAKB・ももクロ時代までを解く』 東洋経済新報社 Kindle版  境 真良


その他、雑誌、新聞、写真集、ネット上のメンバーのブログやモバメ(メンバー個人の有料のモバイルメール)、アイドルの情報サイト(公式、非公式)など、多数。

熱気は強く感じられるが、個々のアイドルの歴史や詳細な比較、分析、レポートが主で、それはそれで面白いのであるが、アイドル論として役立ちそうなのは(編・著者の力量不足なのだろうか)、ほぼなかった。
強いて云えば
AKB48白熱論争』幻冬舎新書 kindle 小林よしのり 宇野常寛 中森明夫 濱野智史
以下の頁にある、アイドルに「多神教資本主義」を関連させた箇所が興味を引く。

多神教資本主義


 2/17/2020
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  • グループアイドル多様体 idole (idol)
    グループアイドルのトップ、またはトップクラスのメンバーが卒業、脱退、辞退した後、鳴かず飛ばすの泡沫タレントに陥るケースはよく見かける。メンバーもオタクもファンもそのことはよく分かっている。
    グループのブランド効果の大きさ、それはお笑いでも、休眠のコンビを続けながら、ピンで活躍しているビッグネームを見れば、同様の傾向であると知れるだろう。 n-1 での活動のメリットが知れ渡っている割には、その理由を追及した論者は思い浮かばない。
    組織形態として、トップ(センター)を頂点にした「多様体」は三角形が基本なのだが、トップでないメンバーであっても、ピン活動ではその「多様体」を背負っているのは間違いのないところだろう。
    フーコー(フランスの哲学者)なら、そのメンバーがグループを代表再現前化している、と云うのかも知れない。
    実際に居ない、他のメンバーはデータベースとして潜在的に「多様体」の要素として存在している。
    強いて云うなら、オーディションでの応募者、書類選考の段階での人数も、選考後消えることなく、直接目には見えない数的データベースとして計り知れない重さを持ちつづけるのだ。何万人の中から選ばれた……というブランディング。

    グループアイドルのパフォーマンスは n-1n の、見えない潜在したモノを目に見える形にしたもの、と云うことが出来る。
    具体的にはトップ(センター)以外潜在しているメンバー(データベース)を可視化して表現したモノ、ということになる。
    それに相応しい人数が16人なのであろう。

    AKB48グループでプロトタイプのフォーマットと化したその人数こそが、秋元康の最大の功績だと思っている(総選挙や組閣などのサプライズは一過性の盛り上げには役立つが、評価としては消え去るモノだろう)。

    多様体」は原子から宇宙に至るまで、大きさも形態も様々だ。
    無数に存在するし、変化し、変化させ、新たに作れるモノでもある。
    その定義は曖昧がむしろ適切で、定義を詰めて確定することが「多様体」理解の目的ではなく、緩く定義し、一つ一つがすべて微妙に異なっている「多様体」こそがその本望だからだ。
    記述は個々様々になるし、筆記者の力量はそこでこそ発揮される。

    メンバー16人が、固定されず、次々に入れ替わる(前後左右、回転もある)。後列データベースの位置から、前面に出てくる(n-1 の表現) 。
    センターが後ろに回る(データベース化。潜在化、n+1)。「多様体」の動的な動きが、醍醐味を作り出す。
    渡り鳥の先頭の入れ替えでもいいし、オオカミの群れ=多様体にも匹敵するだろう。
    普段見られない真理の開示。そして新たな真理の形(フォーマット)の次々の生産。
    曲ごとに違う振り付け、同じ曲でも、場によって、メンバー構成により、振り付けは変わってゆく、新たに一回切りの「多様体」の誕生と暫しの休止、停止、静止。
    この神秘的でさえ有る魅力的な活動が、例えアイドル界が滅びようと最後まで残るのではないか、と思っている。人を惹き付ける要素として。

    ミュージックビデオには快感が詰まっている、エンターテイメントの力能が発揮されている。
    同じく一回切りの公演、音楽祭、ライブ、コンサート。
    グループアイドルには YouTube 再生回数がを超えるヒットMVも多数存在する。

    MVのメイキングビデオに出てくるインストラクター(プロのダンサー)を16人、あるいは多数集つめて個々のポジションに割り当てた振り付けで踊ってもらい、アイドルに指導、覚えさせている場面。プロだから上手いのであるが、素晴らしいと絶句するよりも詰まらなく感じるのは、どうしてなのか。
    ブラウン運動的な不規則な(「多様体」のバックグラウンドでの)動きを表現するには未熟なアイドルの方が適しているからだ。ショービジネスで「多様体」そのものを表現しようとするには、不完全故に完成形という逆転現象が起こる。
    刻々と、入れ替わり、その度に「多様体」は分割され、性質を変える(n-1n+1 の交差、複合された連続変化)。秒単位で。
    更にカメラワークが入ると、基本、曲の歌唱部分メンバーがクローズアップされ、n-1n-2n-3……になり得るし、生誕祭などだと、そのメンバーが頻繁に映され、n-1、の配分のバランスは崩れる。

    持続(変化の連続)の「多様体」を解いたベルクソン(先行する亀を兎が追い抜けることをギリシャ以来二千年ぶりに証明したフランスの哲学者)。



     2/25/2020
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  • 茶の本(わび)
     茶道あるいは茶の湯は日常のありふれたものごとの中に美しさを見出して崇拝する一種の宗教儀式であり、清らかさと調和、思いやりの妙、理想主義的な社会秩序を説く。茶道の本質は「不完全さ」を崇拝することにある。それは、人生というままならぬ営みの中で何か可能なものを成就しようとするやさしい試みだからである。
    岡倉天心; 新渡戸稲造; 内村鑑三. 現代語新訳 世界に誇る「日本のこころ」3大名著 ──茶の本 武士道 代表的日本人 (Kindle の位置No.135-138). . Kindle 版. 関岡孝平訳

    Teaism is a cult founded on the adoration of the beautiful among the sordid facts of everyday existence. It inculcates purity and harmony, the mystery of mutual charity, the romanticism of the social order. It is essentially a worship of the Imperfect, as it is a tender attempt to accomplish something possible in this impossible thing we know as life.  







     x/xx/202x
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  • Q
    妖精の主体
    A
     「幼生の主体」と「妖精の主体」は関係があるのか、あるとしたら、どんな関係性なのだろうか。
     アイドルを考えるに、アイドルそのものからではない捉え方をまずしている。
    アイドルに魅力があるから、ファンが惹かれているというところからは出発しない。
    アイドルを生む、支える地盤であり、つまり日本人の風土、日本人そのものを考えねばならないということを意味する。
    幼生の主体」についてはそのものずばり「幼生の主体」という-->見出しがあったし、「縮尺」のところでも見てきた。
    日本人は「幼生の主体」を常駐させられる、という根幹に関する論考にもなる筈なのだ。
    アイドル=「妖精の主体」が「幼生の主体」を呼び覚ます。
    幼生の主体」は別の表現では「」と書かれていた。それは「萌え」とほぼ同義語でもあろうか。
    妖精の主体」が「萌え」を起こし、それを通じて「幼生の主体」を呼び覚まし、引き寄せる。この連関が日本的なアイドルの特徴を形作っているに違いないと思う。むしろ自覚させると云った方がいいか。「幼生の主体」はもともと持っているものなのだから。気づかせ、強化する。
    わびの「不完全さ」において「妖精」と「幼生の主体」は共鳴し続ける。萌え続けるのだ。

    以上は『AKB48、被災地へ行く』(岩波ジュニア新書 石原真)を読んで考えたことです。

    コロナウィルスに起因する緊急事態宣言によって痛めつけられている日本人に必要な要素、空気は、依然として妖精の主体なのだろう。
    三密であっても、工夫に工夫を重ねてその「萌え」の力が発揮させられるよう願っている。



     5/06/2020
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  • 乃木坂46次期センター候補は賀喜遥香一択なのだろうか? idole (idol)
    乃木坂46歴代センター、複数経験者、(1stから25thシングルまで)
    生駒里奈6回、西野七瀬7回、白石麻衣5回、齋藤飛鳥4回の四名しかいない。そこには不文律にして必要条件が決まっているかのように思える。
    不登校、いじめを受けていた、極度の人見知り、など陰キャの代表格でないといけないというルールだ。
    それは乃木坂46自体が、オタク(陰キャ)と、陰キャのメンバーの相似形で結ばれて来たことを証明している。
    (Yahoo! 知恵袋「乃木坂46で学校でいじめられた経験あるメンバーを教えて下さい」2016/7/1622:18:21の回答欄には、秋元康総合プロデューサーが「いじめられていた」「学校に馴染めなかった」女の子をオーディション選考の基準にしてたみたいなことを言ってたような気がします。mom********さん というベストアンサー以外の回答もある)
    パフォーマンスにおいて主に陰キャを表現するのではなく、陰キャでも、陽キャに劣らず満足させるパフォーマンスを見せることが出来る、表面上はそうなっている。
    陰キャのオタクを、陽キャのパフォーマンスで、陽のあたる場所へと導き、巻き込もうというのがAKB48のコンセプトだったろう(今は昔、総選挙以後は太客天国、財力の自己表現という太オタ自己実現の場となり、従来の主流、若い陰キャの細客、細オタは、圧迫、疎外、排除され、オタク層も高齢化の一途を辿っている)。
    AKB48グループオーディションではクラスで、3~5番目、4~7番目と言われている子達を選んでいるので最下層の陰キャでは決してない。
    乃木坂46メンバーは陰キャのままでも陽キャに負けない、また陰キャ(メンバー並びにオタク)をそのまま肯定するグループだと位置付けられるのだ。
    一回きりのセンター(仮免に過ぎぬようないきなり、と卒業センターははぶいて、いいのかもしれない)堀未央奈、生田絵梨花、深川麻衣、橋本奈々未、与田祐希、大園桃子、遠藤さくら、のうち、不登校を公言しているのは与田祐希だけだろう。キャラがセンター向きだったら、二度目のセンターを既に経験していてもおかしくはないキャリアだ。山羊と戯れる、むしろ逞しい野生児のイメージが定着しつつある。
    また2期以降のいきなりセンターは、ラッキーガールであって陰キャとは相容れないものだった。
    3期生、4期生は、合格し、メンバーに成ること自体がラッキーで、注目され、恵まれすぎる範疇において陰キャを前面に押してゆくことは難しいのだろう。
    (オーディションの落ちこぼれから這い上がったモーニング娘。の、2期以降もラッキーガールだった。承知の通り、欅坂46は乃木坂46の妹分、初めから注目されるラッキーガール集団で、抑える先輩が居なかった故に増長し、体制に異議申し立てする、行動する新しいタイプの陰キャだったけれど、奢りからか中心・センターが抜け落ち、自ら瓦解・空中分解してしまう)
    オリジナルメンバーの、一般通行人からの無視、立ち尽くす困難な局面、西野七瀬のティッシュを配れなくフリーズしたエピソードの再現は既に不可能だろう。
    2期生では北野日奈子が有資格者だが、キャラクターが、くそガキでは、流石にちょっと無理なのだろうと思う。
    与田、北野とも陰キャ裏打ちが難しかったのだと云える。
    4期生では賀喜遥香不登校を公言し、美形でもあり、乃木坂46センターの伝統を充分にクリアーしている。
    漫画(アニメ)や、極小の折り紙、消しゴムハンコ、塗り絵など、籠もる趣味も陰キャに相応しいもので、モバメは関西弁であるが、その重さは屈指のものだろう。筆者にとって、その重い引力は今まで経験の無いものだった。関西弁は転校前の明るく過ごせた大阪時代を象徴しているようで、今の時点でその使用はかえって重力を増して仕舞うのだと思った。
    今後、齋藤飛鳥、賀喜遥香でセンターを回してゆくならば、乃木坂46の伝統は守られることになる。
    あるいは、乃木坂46は第二章に突入し、陰キャ背景、裏打ちを緩め、半ば封印し、方向転換しようとするのか、見どころはこの辺に集約されるだろう。
    裏打ち陰キャという、類い稀なグループアイドルのポジションが、その看板を下ろし、差異を消してしまうならば、グループの存在理由もまた異質な方向へ行かざるを得ず、違ったものになってゆくだろう。
    年少組の岩本蓮加、筒井あやめは、センター候補として育てられている。いづれ近未来の新しいセンターになるだろうとは思っている。ならざるを得ないのだが。
    あるいは5期生で、大ナタを振るい伝統に相応しい新メンバーを多く補充してしまうのか……。
    では3期生は失敗だったのだろうか? 乃木坂46には、今まで述べてきたフロントのセンターと、それとは別に中心メンバーというセンターも存在していて、そちらの現役メンバーや、候補者は沢山居るのだ。それが全体を強固にし、事実3期生の久保史緒里や梅沢美波などは、目に見えて重要な中心メンバーに成りつつある。
    2期研究生制度は人工的に作られた陰キャャ養成所みたいだったけれど、上手くは行かなかった。
    恐らく、坂道合同選抜の研修生も。
    (けやき坂=日向坂46は上手く機能し、あまりの反発力で陽キャに転身してしまうのだけれど)
    堀未央奈はアンダーに落としても、不思議キャラのままだったし、陰キャを背負えるセンターの発掘は奇蹟、偶然を伴うものだったと、思える昨今である。
    考えをめぐらせど、依然としてセンター候補賀喜遥香一択しか思い浮かばない。
    哀しむべきなのか、喜ぶべきことなのか、実は解らない。
    謎めいている、それが乃木坂46の魅力でもあるからだ

     9/02/2020

     



     ー補足

     AKB48は最初からポジティブシンキングだったのではなく、初期のデクスター(SONY)時代は、まだ地下アイドルそのままに陰キャ(オタク)を相手に、後の乃木坂46のコンセプト同様の歌を歌っていた。2万8千程しか売れなかった「僕の太陽」(2007年8月)では、ネガティブな女の子に対し、そのままで僕の太陽だよという肯定のメッセージを送っていた。
     キングレコードになり、2008年10月「大声ダイヤモンド」(9万枚)をリリース。「大声で叫べば、ダイヤモンドになる」をキャッチフレーズに「大好きだ」と叫び続けるのだ。関係者はこの曲で、メジャーへの足掛かりを確信したという重要な転機の一曲になった。二年後にはミリオンセールスを連発するまでに大きくなった。  例えば「フライングゲット」(初週135万、2011年8月)では、フラれてもめげず、次の機会を狙うというポジティブに生きる主人公を謳歌している。大声ダイヤモンドからの姿勢の変化によってオタク専用のパフォーマンスから、万人向けの国民的ヒット曲、並びに国民的アイドルに転身していった訳である。
     乃木坂46もそれに習ってか、数年前から既に表題曲は万人向けに変化してしまっていると云っても過言ではない。「自己チューで行こう」(2018年 齋藤飛鳥センター)では、回りを気にせず自己を貫く姿勢を鼓舞する。少なくとも歌詞の中ではネガティブは払拭されている。曲調の雰囲気にはまだそれらしきモノもあるが、センターの資質だけがAKB48との違いを貫いているようなのだ。齋藤飛鳥は、センターの背景、属性と曲調が齟齬をきたし、何か座りが悪い、チグハグに見えることも確か。国民的アイドルへの希求、国民的大ヒット曲が欲しい、があからさまに出てしまい、小室ファミリー? 痛々しささえ感じる。
     AKB48は久しくメディア選抜と、地下アイドルそのままの劇場で活動するアンダーとの二極化で成り立ってきたのであるが、メディアの(冠番組消滅により)露出が激減し、ほぼ全てが地下アイドル化してしまっている。ウィズコロナでも動きやすい少人数ユニットで突破を計っているのだろう。トップユニット5名の「アイル」(IxR)は、原点の可愛さを前面に押し出し復活を期している。バラエティ志向を払拭し、培ってきた底力で浮上を目指す。地下アイドル時代の逞しさ、ノウハウさえ感じられようか。  対して乃木坂46は、主力となりつつある3期、4期のラッキーガール達の温室培養で、コロナの試練を、エンタメ冬の時代をどのように生きてゆくというのだろうか、不透明感が漂っている。次期センターが注目される所以もそこにある。
     16名という独立可能な人数の多数派、4期生は、外仕事の開拓の場が残り少なく、コントをやらされている。「ノギザカスキッツ」。それでもまだやらせられている感はちゃんと残しており、AKB48や日向坂46とは一線を画しているのは流石と言えようか。
     乃木坂46の元々のコンセプトは代表曲「君の名は希望」にあったのは異論のないこと。希望で終わっているところが肝だろう。偶然の出来事から、明るい世界を垣間見たところで終えるのだ。行動も決意もないまま、一歩も踏み出さず受け身のままなのだが、陰キャにも時には陽も当たり、漠然とだが希望さえ広がるという(現状の肯定感)。そこから意志を持って出て行こうといった無理はしない。
     国民的大ヒット曲狙いは、あちこちに歪みを生じさせ、やがて大きな代償を伴って返って来る、みたいな、モノにも思えてくるのだが、どうだろうか。
     欅坂46の露骨な崩壊の陰で、乃木坂46も迷走をいつまで続ける気なのだろうか。

     9/18/2020
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  • 二人の絶対センター ー乃木坂46 10周年ー
      シングルセンター 一覧

    01 ぐるぐるカーテン  (生駒里奈1)
    02 おいでシャンプー  生駒里奈2
    03 走れ!Bicycle  生駒里奈3
    04 制服のマネキン  生駒里奈4
    05 君の名は希望  生駒里奈5
    06 ガールズルール  (白石麻衣1
    07 バレッタ  (堀未央奈1)
    08 気づいたら片想い  (西野七瀬1
    09 夏のFree&Easy  西野七瀬2
    10 何度目の青空か?  (生田絵梨花1)
    11 命は美しい  西野七瀬3
    12 太陽ノック  生駒里奈6
    13 今、話したい誰かがいる  (西野七瀬 白石麻衣
    14 ハルジオンが咲く頃  (深川麻衣1 卒業Center)
    15 裸足でSummer  (齋藤飛鳥1)
    16 サヨナラの意味  (橋本奈々未1 卒業C)
    17 インフルエンサー  (西野七瀬 白石麻衣
    18 逃げ水  (大園桃子 与田祐希 お試しC1)
    19 いつかできるから今日できる  (西野七瀬 齋藤飛鳥
    20 シンクロニシティ  白石麻衣2生駒センター辞退 Wikipedia)
    21 ジコチューで行こう!  齋藤飛鳥2
    22 帰り道は遠回りしたくなる  西野七瀬4
    23 Sing Out!  齋藤飛鳥3
    24 夜明けまで強がらなくてもいい  (遠藤さくら1 お披露目C1)
    25 しあわせの保護色  白石麻衣3(卒業C)
    26 僕は僕を好きになる (山下美月1 お試しC1) 
    27 ごめんねFingers crossed  遠藤さくら2
    28 君に叱られた  (賀喜遥香1 お試しC1)
    29 Actually...  (中西アルノ1)(お披露目C1)

    センター曲 統計

    西野七瀬  7回(内ダブル3)単独4回(お試しC1)
    生駒里奈  6回 単独6回(お披露目C1)
    白石麻衣  5回(内ダブル2 生駒辞退1)単独2回(お試しC1)(内卒業C1)
    齋藤飛鳥  4回(内ダブル1)単独3回(お試しC1)
    遠藤さくら  2回 単独2回(内お披露目C1回)

    堀未央奈  1回(お披露目C)
    生田絵梨花  1回(お試しC)
    深川麻衣  1回(卒業C)
    橋本奈々未  1回(卒業C)
    大園桃子  1回(内ダブル1 お披露目C)
    与田祐希  1回(内ダブル1 お披露目C)
    山下美月  1回(お試しC)
    賀喜遥香  1回(お試しC)
    中西アルノ  1回(お披露目C)

    ソロ曲

    西野七瀬  6曲(シングル4 アルバム2)
    生田絵梨花  4曲(シングル1 アルバム3)
    白石麻衣  2曲(5rdシングル&卒業シングル )

    齋藤飛鳥  1曲(3rdアルバム)
    生駒里奈  1曲(2rdシングル)

    衛藤美彩  1曲(卒業4rdアルバム)
    桜井玲香  1曲(卒業シングル )
    高山一実  1曲(卒業シングル )
    中元日芽香  1曲(卒業Under アルバム)
    橋本奈々未  1曲(卒業シングル )
    深川麻衣  1曲(卒業シングル )
    松村沙友理  1曲(卒業シングル )
    北野日奈子  1曲(卒業シングル )
    新内眞衣  1曲(卒業アルバム )
    堀未央名  1曲(卒業シングル )


     まず一覧表の見方で要注意はダブルセンターはノーカウントにすべきこと。単独センターにするところを力学的諸事情で妥協して出来た産物。見かけ上はどちらが本命であるのか見分けは付かない。西野七瀬が入っていればほぼ西野七瀬が実質センターで有ろうが、そこは濁しておこう。故に価値のあるセンターは単独であること。新加入時のお披露目センターと一回目のお試しセンターも、それのみで終わったならほぼ価値は無い。卒業センターも然り。生駒さんの初期連続5期センターもテイクオフの緊急時で特別枠というか絶対エースからのそれでは無かったと言っても良いのでここでは省いて考えた。
     齋藤飛鳥は西野の抜けた穴を埋める役割、齋藤飛鳥が優れているというよりは、白石麻衣一択を阻止するために繰り上がったと見て良く、従って絶対の付くエースは西野七瀬と白石麻衣の二人と云える。が白石はお試しセンターと卒業センターが単独で、もう一度の単独は生駒拒否のタナボタセンターで、西野七瀬との差は歴然だろう。白石は寧ろグループの中心(という意味のセンター)で表面上のフロント、センターを支えていた中心的存在だった。従って一覧表に現れる絶対エースのセンターは西野七瀬、一択だった。総合Pの作詞家は、人(センター)で詞を書く人でソロ曲にモロに好みが現れている。その剥き出しの私情を隠そうともしない。またメロディが出来ていないと詞が書けない人で我が儘この上ない曲作りをし続けるボトルネックだった。しかも毎回遅延し続ける、笑えないエピソードとして、MVのリップシンク撮影時、まだ詞が出来て無いこともあり、僅か10分で覚える口パクもあった。権力の保持としては上手いやり方だろうが、周りの人間は神経をすり減らしているに違いない。詞が最後に残ったパズルのワンピースなのだ。作詞家兼総合プロジューサーの一存で音楽日程が全てストップするという恐怖政治が今現在もまかり通っている。
     作詞家が曲選びから音作りまでの権限全て持っている。漁業組合のスピーカーから流れる音を目指している昭和の幻影が曲のコンセプトのほとんど。現代風な曲に一見思えても幻想でしかなく全てにレトロが浸透している。音楽としては学園内の楽園を夢見る中高生向きなのだろう。
     さて、ソロ曲と、シングル表題曲センターは全て総合プロジューサーの手の内にある。誰を推し、誰を嫌っているのか一目瞭然であろう。
     乃木坂46隆盛から頂点の時代に如何に西野七瀬が推され、白石麻衣が遠ざけられて居たか白石麻衣はお試しセンターと卒業センターの二度しか単独センターは無かった事からも分かるのだ。
     片や西野七瀬はソロ曲が多く、気に入られ、単独センターも断トツ。しかし奇跡的に総合Pとオタクがシンクロし、両方が推し続けたのだ。
     デビュー前のTV番組「乃木坂って、どこ」が始まる前にMCバナナマンがすごいメンバーが一人いるとして白石麻衣を把握していたこと。スタッフ全員?が白石麻衣を中心にセンターでの船出を疑っていなかっただろうと類推出来る。
     総合Pはそれ(予定調和)を嫌い年少トリオをフロントに持ってきて生駒里奈をサプライズでセンターに据えた。上昇しない人気に血迷ったか、周りに押し切られたか、一度お試しで白石麻衣が6枚目センターに起用された。
     次に西野七瀬を推すことは承知の上だったのか、白石麻衣をすかさず排除にかかった。西野にアンチが付かぬよう新加入の堀未央奈をかませ犬に使った。案の定堀にはアンチがこびり付く。西野七瀬は二連続単独センターで、推しも推されぬえ絶対エースとなった。
     生駒里奈センター拒否で回ってきたセンター「シンクロニシティー」以外は卒業センターまで単独センターの無かった白石麻衣の不遇は如何ばかりか。
     センター白石麻衣では詞が書けない、卒業なら嬉しいから書く。露骨に言うならそんなところか。
     時には激情の態度を表してしまうが、白石麻衣、その忍耐力、西野七瀬と対立しない人柄は大したものだった。他のメンバーも白石麻衣を見習い忍耐では負けない振る舞いで円滑が保たれたといってもいい。  総合Pもオタクも奇跡の一致で推した絶対エース西野七瀬と、忍耐の絶対エース白石麻衣。この二人が乃木坂46隆盛の立役者だったと確信を持って言えるのだ。
     
     10周年以後、奇跡は起こらず、総合Pの推す5期生お披露目センターにはアンチが大量に付いての船出となった。
     総合Pを取り変える変革ならいざ知らず、欅坂46の船出と似た破壊が待っている地雷源(5期生には穏やかな乃木坂に相応しくないメンバーが四名も紛れ込んでいるらしい)、平手友梨奈と同等の一歩が既に踏み出されている。忍耐で支えられた平和は終わった。忍耐を象徴するエースは居ない。日産スタジアム二日間14万人とはトップランナーとしての実力と見るよりも、最後の晩餐に思えるのは考えすぎだろうか。





     5/28/2022
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  • 勝利の女神。30thセンター、乃木坂46 新絶対エースの誕生 (idol)
     ガンダム、ヱヴァンゲリヲン、そしてマクロス、シリーズ。ロボットアニメのジャンルで前二者は有名で代表的な作品だろう。一般に浸透し直接知らずとも聞いた事がある名前で通用する。マクロスは知名度はそれ程でもないものの、一見非戦闘員に見えるヒロインが活躍することで特徴付けられている。戦士と言えないアイドルが、超能力や武器で戦うのではなく、歌を唄うことで敵と対峙する、しかも決定的な戦闘でその能力を発揮し勝利へと導くのだ。この異変とも思える構想が他のロボットアニメとの差違となっている。
     乃木坂46の歌のヒロインは長らく生田絵梨花が抜群の歌唱力で担ってきた。アイドル活動の傍ら、外仕事のミュージカルでも充分過ぎる実績を残してきた。卒業後は仕事の場を広げ、更に磨きがかかっている。
     彼女が昨年末に卒業し、では歌姫は誰が継いでいるのか、3期生に久保史緒里、4期生の賀喜遥香が、生田も認める後継者であった。
     The First Take で誤魔化しようのないアカペラで、三人で歌ったことでもそのことは確認されよう。経験年数のアドバンテージから、久保史緒里がややリードしているようにも見える。ただマクロスのヒロインのように、賀喜遥香には勝利へと導く力能が備わって居るのだ。  昨年のゴルフ最高峰のマスターズゴルフトーナメントで生放送ゲスト賀喜遥香が出演し、勝利の女神と言われたように、彼女は纏わリ付く人々に好運をもたらす天使のような存在なのだ。偶然ではない何かを持っているに違いない。
     賀喜遥香と公私ともに親しい三人のメンバーは、三人ともキャリアをアンダーから始めた、後に少しづつ人気を獲得、選抜に昇格し定着している。賀喜遥香が露出を増やして引き上げたと考えてもいいし、また才能があり、登って来るようなメンバーを選んで仲良くなったのかもしれないし、その場合臭覚の良さ、それとも運が頗るいい人間なのか、どちらにしてもその事実から目をそらすことは出来ないだろう。正に好運の女神、勝利の女神なのだ。
     三人、30th二列目に昇格した田村真佑、外仕事が入りすぎて(売れすぎてダウン)休養中の早川聖来、人気上昇中の柴田柚菜との親しさは、イケメンに群がる恋人達の如く、賀喜遥香は同性にも抜群にモテるタイプである。この四角関係は愛憎、嫉妬入り混じりながら上手くバランスが取れて居るように端からは見える。人望、性格の良さ、出しゃばらない、控えめな言動などの性質に因っているのだろう。木村拓哉や堀内健のお気に入りになっていることからもその事は察せられる。
     この辺りをオタクも感じ取っていて、乃木坂46の救世主は賀喜遥香だろうという流れが出来つつあり、第一写真集で、初週14.6万部、坂道歴代1位の売り上げ部数を記録した。
     乃木坂46の5期生の加入で起こった炎上騒ぎ。生田絵梨花卒業後の新歌姫の補充に動いた運営の、蓋を開けてみれば過去の素性の怪しさから、新人センター含め活動の謹慎二名を出し、更に合格メンバーの問題視されるような過去や活動のネット上の身近な人間のリーク合戦など含め、11名中、計4名の訳ありメンバーが発覚、その無視出来ぬ問題を抱えての5期生加入、新体制となってしまった。
     運営は既に解かれた謹慎以外には動きはない。同じ総合プロデューサーのSTU48の発足オーディションの審査に参加しSTU48の初代キャプテン、AKB48「根も葉もルーマー」のセンター、現在は兼任解除でAKB48専属の岡田奈々さんは審査は平均点方式で合否を決めるのではなく、三名選び、その志願者がそのまま合格する方式なのだという。一人の審査員の目に適えば、他の審査員全員の反対があっても選ばれてしまう。ので毎回数人の疑問視されるような合格者が出るらしい。逸材発掘には必要な手順かもしれない。今回は乃木坂46に似合わなかった応募者が目立ち、度を超えたまま合格してしまった、という現状なのだ。
     この危機的状況で賀喜遥香には好運の女神(精神浄化)の役割がまわってきたのだと思う。その結果の写真集の予想以上の売れ行き。
     危機的状況で選ばれるセンターが運営から最終的に信用されている絶対エースなのに違いなく、再建を託される唯一無二のメンバーが賀喜遥香なのだと。
     同期の三名の押し上げから、今度は5期生の誰と親しくするのかが注目される。絵やイラストの共通点のある、美大志望で既に画力の実力者、しかも揃って美型の井上和(なぎ)や池田瑛紗(テレサ)は、オーディションの段階で乃木坂46過去一の画力を持っていた賀喜遥香が引き寄せたと言っていいのかもしれない。合流前の時点で影響力を既に行使。正に再建の女神なのだろう。



    7/23/2022

     
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  • おバカお姉さんの百花繚乱 (idol)
     グループアイドルでコアになるのは如何に可愛いメンバーを集められるのか、ではないと思っている。野球チームが四番打者をかき集めてもチームが纏まらないのと同様、それではバラバラのままだろう。
     黎明期の乃木坂46には深川麻衣、橋本奈々未、白石麻衣といったお姉さんメンバーが中心にいて実力、人気もあり、他のメンバーからの人望も厚かった。一丸となる要素が満ち溢れていた。
     現在はどうか、他に見当たらないからこそ賀喜遥香が際立ってしまっている状態だ。お姉さんメンバーが悉くおバカお姉さんキャラを身に付けて無責任を標榜、気楽なアイドル人生を謳歌している状態と言っても過言ではない。
     年齢のみお姉さんメンバーを上げるなら、秋元真夏キャプテン、1期のトップ齋藤飛鳥、3期山下美月、が本来なっていなければらならないお姉さんキャラなのだが、先のキャプテンのポンコツを増幅して受け継いだ真夏さんは意図的に一発芸を発し、フロントに推されぬようにしてきた歴史があるのだ。何故か乃木坂46上層部は一発芸を嫌う人がほとんどのようで悉くセンターに登れなかった。松村沙友理(さゆりんごパンチ)、高山一実(アメージング)、中元日芽香(ヒメタンビーム)、秋元真夏(ズッキュン)。この中ではズッキュンが飛び抜けて意図的だったろう。無責任、ポンコツ路線を意識して選択し続けてきたのだ。
     最近では一発芸ではなく北野日奈子からのヘラヘラの山下美月が意図的に無責任へ舵を取っているように思える。
     2期だった新内眞衣、新4期の弓木奈於が典型的なおバカキャラお姉さんたちだろう。3期では佐藤楓がそうなり始めている。
     AKB48の低迷の一因もこのお姉さんメンバーの消失が大きかったかもしれない。むしろお姉さんメンバーがスキャンダル持ちだったのが痛かったか。指原莉乃や柏木由紀。柏木由紀は未だ居座って害を降り注ぎ続けているし、これでは刷新は不可能だ。
     しっかりしたお姉さんキャラが複数いてスクラムを組んでいて始めておバカキャラも生かせるというものなのだが……。
     アンダーの親しいメンバーを選抜に引き上げることの困難さは、生田絵梨花ー中元日芽香。白石麻衣ー永島聖羅。が実現し得なかったことでも殊の外偉業であることが分かる。清宮レイを引き上げた筒井あやめも賀喜遥香に隠れて目立たないけれど大したものなのだろう。4期はこの二人がより接近すればかなり強力な人脈が作り上げられる。清宮レイは生徒会長経験者でしっかり者。帰国子女で、人を纏める力、そしてムードメイカーも兼ね備えている。
     梅澤美波ー坂口珠美が実現していない現状で、福キャプテンの実力はまだまだ発揮されてはいない。他の福神クラスの3期、久保史緒里も与田祐希も自由に飛び回る少女らしさが売りでお姉さんキャラとは畑が違う。5期は実質井上和(なぎ)が中心だろう。賀喜遥香と絵でのパイプが繋がれば纏めやすいのかも知れない。賀喜遥香の今後は多難だろうがアニメ繋がりで3期からも秋波を受けている。このパイプラインは未来を明るくしてくれそうだ。
     
     歌唱メンバーについて。
     長らく生田絵梨花、桜井玲香、衛藤美彩が担ってきた歌唱メンバー。ユニゾンはこの3人が歌っているのだと言っても良い。生田絵梨花卒業後、普通に行けば井上和が久保史緒里、賀喜遥香、の次に入り、その3人(3、4、5期)で担ってゆくはずだった。が、あろう事か、5期の29thセンターは、歌唱メンバーの3番目ではなく、一番上、生田絵梨花の位置に座った。実際にはそれ以上の、生田絵梨花以上の地位を与えたことが、古参オタを刺激したのだった。「その者はかつてない歌声」「発見された新しい可能性」というキャッチフレーズなのだから生田絵梨花以上の逸材という触れ込みだった。
     その名の通りかつての平手友梨奈の楽曲パフォーマンス、他のメンバーをバックダンサーに。いや、それ以上の、女王にひれ伏しているように見えた。
     この欅坂46風のゴリ押し成立の伏線は総合プロデューサーお気に入りの3名、昨夏の大園桃子の卒業、平手友梨奈の事務所脱退。引き立て役だった賀喜遥香に人気で抜かれた遠藤さくらの伸び悩みなど運営の失態?から、そのツケを支払う、受けざるを得なかったのだ、と推察される。29thの表題曲の音作りが従来の漁業協同組合のスピーカーから流れる曲と違って、今風に聴こえるのは、センターのゴリ押しとの相殺取引で音響エンジニアには自由にやらせたからではないか。それは甘い罠でもあって、失敗の責任転嫁にも使われた。29th態勢は上からのゴリ押しではなかった、と。
     
     勝つ要素を完全に見失った大谷翔平、孤軍奮闘のエンジェルスよりは賀喜遥香の乃木坂46には絆も残っており、人脈も強力だったりするプラス材料も多数存在する。
     乃木坂46崩壊の予兆があるとすれば、個々の能力は高いのだけれど、年齢的にはお姉さんメンバーを多数抱えながら、表層の仲良しアピールでしか、役に立っていない3期の動向なような気がする。  

    7/25/2022  

     【補足】
    4期生は指揮を執るメンバーは居ない(柴田柚菜)。話を纏める人も居ない(筒井あやめ)。カッキー、まゆたんもそういう人ではない(筒井、柴田)。(猫舌SHOWROOM「乃木坂にゃんば~1」7月27日。配信)
    賀喜遙香、30thセンター就任での挨拶では自分は先頭を引っ張って行くタイプではなく、支える人だと云っていた。背中で人を導く職人気質なのだろう。乃木坂46時間TVでは只管メンバー全員のイラストを美事に描いていた。私の見たところでは、オリジナルのアニメキャラクターをより3Dに近い、立体感を加味して描いている。独自のスタイル、鮮やかさはオリジナルを凌ぐと云っても過言では無い実力を持っている。お披露目では一センチ角の紙で鶴を折ることが出来、手先器用選手権に出られる実力を持つ、まさに職人タイプでガツガツ前には出ないスタンドプレーとも無縁、無欲それ故に信頼されている。引っ張ってゆくタイプは白石麻衣さんくらいで、実は担がれるタイプが乃木坂センターではほとんどだと思う。プラス職人気質が賀喜遙香の持ち味で新鮮さもそこにある。



    7/30/2022
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  • 秋元康小論考 (idol)
    2022年の年末のレコード大賞で秋元康グループはノミネートゼロ。閉め出された格好になった。
    音楽性に絞って云うと、秋元康が音楽プロデューサーのグループは初期の不安定を抜けて実績と地位を確保後、つまり軌道に乗った後は実質秋元康主催のハーレム・大奥に似て、楽曲をお気に入りのメンバー(秋元に選ばれしセンター)に向けて作っているのだ(露骨にメンバーに媚びているようにも見えるかもしれない)。若かりし頃モテなかった鬱憤?で人気を得たいのだろうか。おニャン子クラブはプロデューサーではなかったのでまさにオタク向けの楽曲だった(「セーラー服を脱がさないで」)。秋元がトップになってからの曲作りは秋元自身がオタクであるのだが、他のオタクの意向は排除する。秋元とセンターの舞台裏の閉鎖的音楽、進歩の少ない、音楽性は低いまま、レコ大も漸く気づいたようだ。従って一般に受けたのは、音楽以外の話題(サプライズ)とメンバーの素質と努力、そして偶然が大きかったと思う。 実際、国民的大ヒット曲、ヘビーローテイションやフォーチュンクッキー、365日は、オタクには不人気曲である。
    ただオタクは推しに甘いから、メンバーが曲を気に入って喜んで歌っていれば満足する習性がある。それも織り込み済みで秋元は権勢を振るっているのである。
    秋元の作詞能力で売れた曲は皆無と言って良く、受験の関係者が云うように、大学受験で有名な進学校は、いかに優秀な生徒を集めたかで9割りが決まってしまう、というように、つまり学校(教師や制度)が優秀なのではないのと同じようにアイドルもオーディションでSクラスのメンバーが集められるかで盛衰はほぼ決まってしまうのだ。メンバーが売れるのであって、曲が売れているのではない。ここがプロのアーティストや専門の作曲家が嫌がる所以であろう。
    楽屋のお座敷で密かに作られる楽曲、排除されたオタクはメンバーの神対応で辛うじて詰まらぬ楽曲を購入しているのが現状なのだ。
    秋元康の作り上げた欺瞞のヒット曲量産システムもコロナ禍の握手崩壊で、現実として露呈し始めたのであるが、秋元に退路を進言出来る人物が居ない状況ではまだまだ下降しつつ続いてゆくのだろう。
    オタク、ファンは何時まで秋元康のセンターへの愛の告白曲を聴かされ続けるのだろうか。
    坂道やAKB48グループの未来への最大のボトルネック、創造主にして破壊者、秋元が居るかぎりジリ貧を歌で回復することは不可能だろう。そしてS級のメンバーが現れぬかぎりグループアイドルの浮上は適わぬ夢であろう。

    と書きつつこの傾向、雛形、システムは秋元康が元祖ではない。押井守が私小説と指摘した、ヱヴァンゲリヲンの庵野秀明も同じ穴のムジナだろう。私物化した物語、特に主人公がそうである。だがしかし庵野秀明は綾波レイとか、ヒロインや脇役にはちゃんとオタクが喜ぶキャラクターも創り出している。時代を読む力があるのだろう。秋元グループの場合はメンバーのキャラクターがセンター以上にオタクに刺さり、動員力が増し成功した。だからこそオーディションが重要である。そして千差万別あらゆるオタクに届くであろう散けたキャラクターが必要で、あの人数が必須だったのだ。私物化とグループ化は表裏一体だった。
    阿久悠さんがお座敷の御大尽さながらの売れっ子芸人が繰り広げる私的宴会芸をお笑いの衰弱で面白いはずがないと指摘したように、しかし庵野や秋元と同じようにここでも雛壇には千差万別の多様なファンを持つ芸人を多数集め視聴者を増やす方策を取っている。昨今はグループアイドルからも花を添える形で動員され、バラエティ番組はアイドルで溢れかえっていると言っても過言ではない。またアイドル界隈では秋元康が新たに進出しようとしている暗号資産(仮想通貨)やアイドルのメタバース空間での活動を初めから視野に入れた、つまり庵野秀明のテリトリーにも進出しようと目論んでいる。オーディションを経て2023年秋にお披露目予定だそうだ。オタク、ファンは提供されるコンテンツにお金を支払う従来の方式ではなく、活動毎に仮想通貨でオタク、ファンが支援する新たなやり方に成るのだという。20億円用意して始められたAKB48とは違い、コンサートにいくら集められるのかで規模もツアー範囲もその都度決まるというプラン(クラウドファンディングの連続)のようだ。オタク、ファンは搾り取られるという立場から、先払いする(先物買い)というポジションに成るらしい。このニュースに関してオタクは冷静で今のところ食い付いてはいない。成功の決め手は世界に通用するような今までで最高の新人を発掘できるかどうかだからだ。秋元康は話題になりそうな売れ筋の最先端テクノロジー分野に割り込んでゆく。ボトルネック秋元が既成のグループアイドルから去って行くとき、殆どのオタクは捨てられたと考えず大歓迎するであろうと思っている。



    12/22/2022new!!

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